阿弥陀如来木立像を本尊とする、浄土真宗本願寺派の西法寺横に祀られる。上半身と下半身が分かれていることから「腰折れ地蔵尊」とも呼ばれ、腰の部分は安産にご利益があるとされている。また、足腰など自分の患部と同じところを撫でれば、痛みが和らぐともいわれ、古来からお参りする人が後を絶たない。かつては古代の官道・紀路と見られる遺構が確認された、薩摩遺跡の周辺に鎮座していたという説も残る。地蔵尊の脇に立つ灯篭も珍しく、夏の夜には地蔵尊の伝承を後世に伝えていくため、西法寺前の広場で「さつま地蔵まつり」も行われている。