壺阪寺

壺阪寺・壺阪観音の通称で知られる、真言宗豊山派の寺院。正式には壺阪山平等王院南法華寺という。西国三十三所観音霊場の第六番札所として古くから信仰を集め、本尊の十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験あらたか。寺宝の『南法花寺古老伝』によると創建は大宝3(703)年、元興寺の僧・弁基大徳が開基上人であった説が有力とされている。

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子嶋寺

壺阪寺に次ぐ古刹。創建については諸説あるが、寺伝では孝謙・桓武天皇の病を癒した報恩大徳により、天平勝宝4(752)年に開かれたとする。一時は21坊もの伽藍を誇り、大和国の観音霊場として信仰を集めた。山門は高取城二ノ門を移築したもの。子島曼荼羅の通称で知られる国宝「紺綾地金銀泥絵両界曼荼羅図」は、日本三大曼荼羅の一つ。

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光雲寺 本堂

光雲寺

南北朝時代初期の貞和2(1346)年に興雲寺と称し、越智氏の菩提寺として建立されたのが始まり。その後、室町初期の文安3(1446)年に復興開基されて繁栄するも、天正年間に越智氏の没落で衰退。元禄11(1698)年に再興してからは寺号を光雲寺と改めた。本堂は県の重文に指定されており、山門前には樹齢1000年近い厄除け杉がそびえる。

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船倉弁天神社

船倉弁天神社

険しくも見晴らしがいい、弁天山の山頂近くに市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)を祀り、地元では「弁天さん」の名で親しまれる。創建年代は不詳ながら、江戸時代の建立と見られる、半壊した大神宮形石灯籠には「寛延二(1749)年十月、薩摩組十八ケ村」と刻まれていることから、崇敬の篤い神社であったことがうかがえる。天保の頃から明治維新までは、薩摩をはじめとする17村の郷社として広く信仰され、腰・下腹部の内臓が痛む病や歯痛に霊験あらたか。毎年4月の第1日曜には、地域と家内の安全や五穀豊穣を祈る「おんだ祭」が執り行われる。

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ナモデ踊り絵馬

小島神社収蔵 奈良県指定有形民俗文化財 ナモデ踊り絵馬

小島神社ナモデ踊り絵馬

雨乞成就に際して藩内の村々から奉納された物で、雨乞いやその満願に際して踊られた姿が描かれている。享保8年(1723年)、宝暦2年(1752年)、文政4年(1821年)に描かれた3枚が奉納されている。
現在は公開していないが、小嶋神社の絵馬収納庫前に看板が設置され、写真のみご覧いただける。

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