観覚寺遺跡

観覚寺遺跡

高取町教育委員会が行ってきた発掘調査により、古代ロマンを紐解く遺構が次々に見つかっている集落跡。平成17(2005)年には、朝鮮半島から伝わった石組みの方形池とオンドル、新たな大壁建物が出土したと発表された。

東西5m、南北4mの石組み方形池は6世紀頃のものと見られ、国内で発掘された方形池跡としては最古。現在でいう、床暖房の石組みオンドルを備えた大壁建物もまた半島特有の構造で、一帯に住んだ渡来系豪族・東漢氏の本拠地だった可能性が高い。また、平成18(2006)年に出土した8世紀後半~9世紀の建物や塀の跡は、坂上田村麻呂の邸宅があったとの伝承に結び付く発見とされた。

(*) 写真は、発掘当時の2005年9月に撮影されたものである。

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